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石川→大阪 宅建業免許換えとは?
2021.07.29
石川県の宅建業者として宅建業免許を受けて営業していた弊社が
事業進出を機にこの度大阪へ会社を移転したわけですが
それに伴い、石川県から大阪府へ宅建業免許の切り換えを行いました。
免許換えの多くは、ひとつの都道府県内での営業から
ふたつ以上の都道府県に渡って会社を展開することになった
知事免許から国土交通大臣免許への切り換え。
今回の弊社のように他府県から他府県への免許換えは
あまり多くなく、経験者は少ないと思いますので
今後同じような業者さんがいらっしゃったときのために
簡単に手順をシェアしておこうと思います。
まずは法務局へ管轄外本店移転登記を行います。
通常は司法書士さんへお願いすることが多いこの手続き、
数万円~15万円ほど報酬として請求されたりするのですが
実は自分でできちゃうので、今回私は自分で本店移転登記を完了させました。
申請に必要な提出書類だけきちんと把握できれば自己完結できます。
費用は法務局へ納める登録免許税だけ。
こういうことを自分でやったことがなければ
何のことか全くわからない、仕組みもわからない、となりますが
一度やっておくと知識や経験として蓄積しますし
仲介という職業柄、法人や個人事業主のお客様の
移転をお手伝いさせて頂く場面で
アドバイスの際に役立ちます。
移転登記が完了して移転後のあたらしい謄本を取得できるようになったら
所属している宅建協会への連絡と移転元である石川県庁へ所在地変更届を提出、
移転先である大阪府へは宅建業免許の切り換え申請を提出することになります。
大阪府の場合は申請を行ってから新たな免許証の交付まで5週間ほど必要ですが
この間は、移転先都道府県でも従前の知事免許にて切れ目なく引き続き営業が可能です。
↑↑↑この制度を知らない方もまた多く、
移転後、銀行口座の開設やSUUMO・atthomeなど取引先の
登録事項変更の際に都度確認が入ることもしばしばでしたが、
変更届出書や切り換え申請書の控えを提出することで万事解決しました。
そして全国宅地建物取引業協会(ハトマーク)に所属の方は他府県への免許換えの度に、
移転先都道府県の宅建協会で協会加盟金が必要になってきます。
これは、全日本不動産協会(ウサギマーク)が全国で一つの協会なのに対し
宅建協会のほうは都道府県ごとに組織が別れているからなんだとか。
余談ですが、国内でいちばん高いんじゃないか?と思う石川県宅建協会の加盟金は120万円。
そして移転先の協会でも加盟金がまた必要です。
私の知人の業者さんは、年に一度の石川県宅建協会の総会に出席して
他県に比べて加盟金が高すぎると直接言いに行かれたそうです。心強い。
自分の意志や思いを表明するのって大事ですね。
その行動力見習います。
こんな流れで宅建業の免許換えは完了しますよ~という
ちょっとマニアックな情報のシェアでした。