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住宅瑕疵担保責任保険とは? 住宅性能評価とは?

2022.07.06

住宅を購入するときに、「建物に欠陥があったらどうしよう」「修繕費は自分が払わないといけないの?」と不安になられる方は少なくありません。

 

そんな住宅購入者の不安を解消するために、売買時に加入する「住宅瑕疵担保責任保険」というものをご存じでしょうか?

 

1.住宅瑕疵担保責任保険とは?

 

「住宅瑕疵担保責任保険」とは、売主から引き渡しを受けた住宅に万が一、瑕疵(欠陥)が見つかった場合にその補修費用を補填してもらえる保険のことをいいます。

万が一購入した住宅に瑕疵が見つかった場合、住宅の購入者は必要な修繕を受けたり、修繕費用を負担してもらったりすることができるようになっています。

 

新築の場合、住宅を提供する事業者は引き渡してから10年間、見つかった瑕疵の補修や修理にかかる費用を負担しなくてはいけないと法律で定められています。

 

中古住宅の場合は、個人間での売買と、不動産会社が売主である売買と、2通りのパターンがあり

1.売主が不動産会社である中古住宅に関しては、売主である宅建業者が2年間の瑕疵担保責任(現在は契約不適合責任という)を負うことが宅建業法で規定されています。

2.他方、宅建業者以外の一般の個人が売主となる中古住宅には、法律による瑕疵担保責任(契約不適合責任)の義務付けがないため、多くは売主が負う責任を免責とし、現状有姿売買としてなんの保証もない状態での取引となるのですが、この保険を利用することで主要構造部分や防水性能に関わる売主の責任を国土交通大臣指定の住宅瑕疵担保責任保険法人が肩代わりして長期の保証を提供します。

 

住宅瑕疵担保責任保険の対象になるのは、下記の2つの部分です。

・構造上主要な部分(基礎や土台、柱・壁など)

・雨水の侵入を防止する部分(外壁・窓などの開口部・屋根・排水管)

 

一般的にいちばん多い取引であるにも関わらず不安を抱えながら取引を行うことが多かったこの個人間での中古住宅の売買に、安心して取引ができるようにと“既存住宅個人間売買瑕疵保険”というものが登場しました。

この保険に加入した中古住宅は、一般の個人が売主の物件に対して保証が付き、買う側が安心して購入できます。

 

この保険に加入するためには指定検査機関による現地建物検査を受けて合格しなければならず、即ち、この保険に加入できる中古住宅という時点で、定められた基準をクリアしており、その点でも一つの安心材料となります。

購入を検討するうえで大切な判断基準となるのではないでしょうか。

 

住宅瑕疵担保責任保険は、住宅を購入する人の強い味方であることがおわかりいただけでしょうか。

 

そしてもう一つ、住宅選びをする上でその住宅がどの程度の基準を満たしているのかを評価する「住宅性能評価」制度というものがあります。こちらは近年採用する事業者が増えてきており、最近の新築住宅では目にすることが多くなってきましね。

 

2.住宅性能評価とは?

 

「住宅性能評価」とは、国で定められた基準に対してどの程度の性能を有しているかを国に登録した第三者機関が客観的に行う評価制度です。住宅性能評価を受けた住宅には「住宅性能評価書」と呼ばれる書類が発行されます。住宅に対して客観的な評価を行い、性能評価書によってそれぞれの住宅の性能を可視化することにより、消費者が自ら住宅性能を選択・購入できるようにすることを目的としています。

 

住宅性能の評価項目は新築住宅の場合で10分野あり、そのうちの4分野が必須項目です。

 

必須評価項目

内容

構造の安定(最高4等級)

災害時の倒壊しにくさ・損傷の受けにくさ

劣化の軽減(最高3等級)

柱・土台などの耐久性

維持管理への配慮(最高3等級)

点検・清掃・補修のしやすさ

温熱環境(最高4等級)

壁や窓の断熱・結露防止などの省エネルギー性

 

住宅性能表示制度は、2000年4月に施工されました。はじめのうちは新築住宅のみ適用されていましたが、2002年12月からは既存住宅(中古住宅)も対象になっています。既存住宅の場合の評価項目は7分野(建設住宅性能評価書が交付されていない既存住宅の場合は6分野)です。

 

住宅性能評価の実施自体が義務とはされておらず、また制度自体があまり知られていないということもあり、新築住宅・既存住宅共に住宅性能表示制度の活用は一部にとどまっているというのが実情です。

 

まとめ

 

住宅の購入は、多くの人にとって人生で一度きりの大きな買い物になります。

住宅瑕疵担保責任保険や住宅性能評価といった専門的な知識も必要になりますが、不動産の購入は『運と縁とタイミング』。不動産というのは唯一無二です。すべての条件が同じものはこの世に一つとありません。

ご自身の年齢によってローン可能年数や毎月の返済額、予算、立地、築年数などが変わってきます。

ご自身の希望にあった住宅を手にするためには、ピン!とくる不動産との出会いがあったとき、パッと機敏に動きチャンスを掴みに行ってください‼

皆さんが思っているより、不動産が売れていくスピードは早いです。本当に。

 

普段から気軽に相談のできる信頼できる不動産屋さんを持っておくのがいちばんですが、

あなたが大切な不動産を買うとき、その窓口となる不動産屋が信頼できる人であったなら、それはとても強運。

 

皆さんがよい出会いに恵まれるよう願っています。

 

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